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インターネットをフル活用
無店舗ながらも着実に実績を伸ばす |
商売の展開にあたって、田中会長が選んだのはインターネットによる販売でした。店舗を構えず、インターネット上だけで商品の売買を行うことにしたのです。
「小さな事務所のみを東京・銀座に借りましたが、基本的に商品は置いていません。受付は電話、FAXでも行いましたが、基本的にはメールがメインでした。店舗を持たなかったのは、まず第一にお金がなかったからです(笑)。しかし、ただ床材を並べるだけの店舗には意味がないとも考えていました。それならば、無理に店舗を持つ必要もないだろうと…」
ホームページの制作も、人の手に頼らず自分で行ったと言います。
「経営者セミナーにはIT関係者が多く集まっていたため、インターネットで商売を展開するという考えにあまり抵抗はありませんでした。周囲の方々にある程度のアドバイスはいただいたものの、基本的には独学でホームページの制作を行い、とにかくアップにこぎつけました」 驚くのは、田中会長の柔軟性と勉強熱心なところ。60歳を超えて独学でホームページの勉強をして、それを実際に立ち上げるまでには多くの苦労があったことでしょう。しかし田中会長は、それをさも楽しげにお話しされるのです。 |
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「店舗」より「ショールーム」
利用時の姿を見せることで商品価値をアピール |
店舗を持たず、インターネットを主軸に販売を行った田中社長でしたが、お客様に対して実際の商品を見せる必要性についても、充分に考慮されました。
「私達が取り扱っている竹のフローリング材は、基本的には木の板。これがただ置いてあるだけでは、特に魅力を感じないでしょう。お客様にこの商品の良さを知ってもらうためには、やはり実際に使用されている実例を見せた方がいい。そこで、商品を安く卸すことを条件に、商品を利用して下さったオフィスなどをショールームとして使用させてもらうことにしました。現在、このような『ショールーム』が数ヶ所あります。インターネットで興味を持ち、『実際はどうなの?』というお問い合わせをいただいた時には使用例を見ていただく。この販売方法は、今も変わりません」
田中会長は、この方法で着実に成果を上げ、売上げを次第に伸ばし始めます。 |
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良い商品を仕入れることに注力
無料の施工サービスも実施して信頼性を高める |
商社を辞めて会社を手伝うことになったご子息の浩一さんは、長年中国に駐在して仕事をしていたこともあり、中国語もできて中国ビジネスにも精通した強い味方。中国での仕入れに関しては、一切を息子さんが取り仕切っています。
「中国では、国策として竹を栽培していたこともあり、竹材や竹製品を豊富に供給できる土壌が整っていました。そこで重要になるのが交渉。より良い床材をよりリーズナブルに。そのために現社長の浩一が中国に赴いて諸々の交渉を行いました。中国製品はそのクオリティが問題視されることも多いですが、その点もクリア。製造についても細かい指示を与えて、最良の商品が仕入れられる体制を造り上げることができました」
実際に商品を販売する段階でもきめ細やかなサービスをするのが、田中会長のモットーでもあります。
「商品を購入して下さったお客様については、あまり遠くなければ無償で施工のお手伝いに伺うことにしていました。当社の商品は、一枚一枚の床材を組み合わせながら敷いてゆくだけで、一人でも簡単にできるのが特長。それでも、お客様のお役に立てるならと、可能な限りのお手伝いをするようにしていました」
商品の品質に加え、きめ細やかなサービスも相乗効果を生み、経営は磐石のものになりました。 |
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社長職をご子息に譲り、後見人に
「竹」のエキスパートは、さらに前進を続ける |
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会社の運営がある程度軌道に乗った時点で、田中会長は浩一さんを社長に据え、自分は業務から外れました。しかし、田中会長のきめ細やかな対応に惚れ込んだお客様からは、携帯電話に直接連絡が来ます。田中会長がそんなお客様に個人的に対応しているうちに、ビジネスが大きくなるばかり。これでは意味がないということになり、会長として会社に復帰することとなったのです。
「結局、私は働くのが好きなんですね。定年退職したからといって、ボーッとしているのも性に合いませんでしたから(笑)。とはいえ、会社の業務は息子が主導でやっているので、暇な時間を持て余しているのも事実。2007年は、新たなチャレンジに向けて動き出すかもしれませんよ」
パイロットとしての人生から株式会社竹資源開発の運営、そしてさらなる挑戦へ。田中会長はあふれるバイタリティの導くまま、これからも第3、第4の人生を謳歌します。 |
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